研究課題
若手研究
新規抗がん薬エヌトレクチニブはがんゲノム医療において重要な薬物である。一方で、エヌトレクチニブ服用中の約3割もの患者でケモブレインが生じ、それに伴った認知機能低下により治療の中断が余儀なくされる。この問題に対し、申請者はケモブレインモデルマウスを作製し、脳由来神経栄養因子増加作用を有する漢方薬がケモブレインの予防に有効であることを見出している。しかし、作用機序や臨床での有用性の解明が大きな課題として残されている。本研究は、データサイエンスと基礎薬理学研究を統合することで、臨床応用に向けたエビデンスを構築し、ケモブレインの予防に最適な漢方薬の発見を目的とする。