研究課題
若手研究
がん悪液質は、生命予後に関わる重要な因子であることから、近年では薬物動態を含めた病態把握について必要性が増している。がん悪液質患者は抗悪性腫瘍剤やオピオイド製剤をはじめとした原疾患に付随する種々の薬剤を服用している場合が多く、薬物代謝酵素であるCYP3Aや肝トランスポーターであるOATP1Bの活性を把握することは、個別化医療を展開する上で重要である。本研究では、CYP3AおよびOATP1Bの内因性基質を指標としてがん悪液質の進行がそれらの活性に与える影響について解明することを目的としており、得られた結果はがん悪液質患者の個別化医療の展開に貢献できると期待される。