研究課題
若手研究
医薬品の消化管吸収は、薬物の「溶出」と「膜透過」の二つのプロセスからなる。現状、消化管吸収の予測は、この二つを個別に評価し、数理モデルを用いた複雑なプロセスによりリンクさせる必要がある。そのため、医薬品開発においては、消化管吸収をよりシンプルな方法で評価・予測できる in vitro モデルの開発が求められている。本研究は、ヒト消化管オルガノイド「ミニ腸」と「溶出試験」を組み合わる新規アプローチにより、製剤の溶出と膜透過を in vitro で同時評価する評価系の構築を目的とする。その結果、経口製剤の消化管吸収予測性能を向上させ、医薬品開発の効率化やヒト試験の削減に貢献することを目指す。