研究課題
若手研究
オミックス技術の開発進歩により、加齢・発生生物学の分野でもDNAメチル化や遺伝子発現データから暦年齢とは異なる生物学的年齢を推定できるアルゴリズム「加齢時計」が開発されている。近年、精子細胞が老化し受精後の子孫にて若返る可能性が提唱され、マウス胚発生の初期段階に生物学的年齢が最も低くなる時期「グランド・ゼロ」が存在することが明らかになった。本研究では、ヒトiPS細胞の発生学を模倣した分化誘導系と加齢時計を駆使して、ヒトの「グランド・ゼロ」を同定する。これにより老化の転写ネットワークを解明し、機序を詳しく理解する。本研究はヒトの早老症に対する抗老化剤開発や機序解明に貢献できる。