研究課題
若手研究
脊髄損傷は罹患者の半数以上が車いす生活を強いられる重篤な疾患であるが、成体イモリでは脊髄が完全切断されても自発的に再生することができる。成体イモリでは、細胞系譜不明の増殖細胞(脊髄再生細胞)が脊髄の3次元的再構築に寄与するが、この細胞の遺伝子発現様式は不明である。本研究では、single nucleus RNA sequencingにより脊髄再生細胞の細胞系譜と遺伝子発現様式を同定する。さらに脊髄再生細胞の遺伝子発現様式をマウス細胞で模倣し、哺乳類脊髄でも3次元構造の再構築が可能かを検証する。本研究により脊髄損傷に対する将来的な治療戦略の基盤的知見がもたらされると期待される。