研究課題
若手研究
体性感覚異常は統合失調症患者に好発し、患者の生活の質を著しく減少させる。有効な新規治療薬の開発のためには、統合失調症における体性感覚異常の病態解明が必要不可欠だ。統合失調症の発症に強く関与する遺伝子バリアントを模倣したArhgap10遺伝子改変マウスは、体性感覚に関連の深い一次感覚野の神経細胞間の同期性の低下を示した。しかし、同マウスの体性感覚に関する情報はない。そこで本研究では、Arhgap10遺伝子改変マウスの体性感覚を評価する。さらに、病態解明として研究代表者らが統合失調症の新規治療標的として可能性を見出したARHGAP10の下流分子Rhoキナーゼの体性感覚異常に対する役割を解明する。