研究課題
若手研究
近年、脂肪由来幹細胞(ADSC)を用いた変形性関節症の治療が行われている。治療機序として、ADSCから分泌されるサイトカインや細胞外小胞による抗炎症効果が指摘されている。一方、投与されたADSCはアポトーシスを起こして除去されると考えられる。最近の研究から、アポトーシス細胞由来の代謝産物が周囲の細胞の挙動を変えることが報告されているが、アポトーシスADSCが治療効果に寄与しているかどうかは明らかとなっていない。本研究では、アポトーシスADSCに対してメタボローム解析やトランスクリプトーム解析を行うことで、アポトーシスを引き起こした死にゆくADSCが治療効果を発揮しているかどうかを検証する。