研究課題
若手研究
全身性エリテマトーデス(SLE)は、全身臓器が炎症に侵される原因不明の自己免疫疾患である。治療にはステロイドや免疫抑制薬が使用されているが、現状、病因に対する根本的な治療法がない。SLEの疾患活動性指標として汎用されているのが、血中補体(炎症に関わる因子)値の低下になるが、SLEの原因か結果か未だ解決されていない。申請者の所属する研究室では、愛情ホルモン・オキシトシン(OT)の抗炎症作用、さらにはある補体を介する抗炎症経路の役割も発見した。本研究では、当該補体が抗炎症作用を持つのではないかという仮説のもとSLEモデルマウスを用いて病態解析を行う。そして新しい治療法創出への展開に結び付けたい。