研究課題
若手研究
炎症性腸疾患(IBD)では、持続する粘膜炎症による腸炎関連癌(CAC)のリスクが高まる。CACは散発性大腸癌と比して多彩な組織像を呈するが、そのメカニズムはgeneticないしepigeneticな変化と関連している。申請者は大腸マーカーであるSATB2発現がCACにおいて低下する事、タイトジャンクションマーカーであるCLDN18.2がCACにおいて高発現する事を明らかとしてきた。また、SATB2の陰転化は前癌病変の段階から観察される事を踏まえると、SATB2陰転化はIBDにおける腫瘍発生に関与している可能性がある。本研究ではSATB2陰転化やCLDN18.2高発現の機序を検索する。