研究課題
若手研究
切除可能膵癌や切除可能境界膵癌に対する術前化学療法が、近年標準治療になりつつある。化学療法後の膵癌組織における治療効果判定はEvans分類などが用いられることが多いが、正確な治療効果判定が困難であり、膵切除後の患者予後を正確に反映した組織評価法は確立されていないのが現状である。よって本研究では術前化学療法が行われた膵癌において、腫瘍微小環境における組織学的および免疫応答プロファイルに基づいて再分類することで、より正確な予後予測を可能にする因子の探索を行うとともに治療抵抗性の要因を明らかにする。さらには治療抵抗性の原因となる腫瘍微小環境の改変を目的とした新たな層別化治療戦略を目指す。