ゲノムとエピゲノムが中耳真珠腫の骨破壊性進展へ及ぼす影響の解明

• 研究課題/領域番号: 24K18401
• 研究種目: 若手研究
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 小区分49020:人体病理学関連
• 研究機関: 長崎大学
• 研究代表者: 佐藤 智生 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 助教 (10554230)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2026年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
• キーワード: 真珠腫 / ゲノム / メチル化

研究開始時の研究の概要

中耳真珠腫が骨破壊性進展を示すのは腫瘍性増殖能も一部併せ持つ事が原因で、これを付与する何らかの遺伝子変異が骨破壊性進展の一因だと申請者は考えた。中耳真珠腫の遺伝子変異解析を 行ったところ、NOTCH1に機能喪失型変異の存在が同定され、骨破壊性進展の所見との有意な相関を認めることを報告した。一方でNOTCH1 遺伝子の単独変異でがんを生じることはなく、他の遺伝子変異や発がん物質(環境要因)等の存在が必要である。本研究では中耳真珠腫の骨破壊性進展には遺伝子の「ゲノム変異あるいはエピジェネティックな変化が関与する」との仮説を立て、手術検体を用いて代表的ながん関連遺伝子の変異解析とメチル化解析を行う。