甲状腺前がん病変ならびに早期低分化癌・未分化癌を定義するための分子病理学的研究

• 研究課題/領域番号: 24K18402
• 研究種目: 若手研究
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 小区分49020:人体病理学関連
• 研究機関: 長崎大学
• 研究代表者: 黒濱 大和 長崎大学, 原爆後障害医療研究所, 助教 (20648109)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円); 2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円); 2024年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
• キーワード: 甲状腺 / 結節内結節 / 早期癌 / 網羅的遺伝子解析 / 53BP1

研究開始時の研究の概要

現在甲状腺において前がん状態や早期低分化癌・未分化癌は定義されていない。実臨床では甲状腺良性結節内に限局した非浸潤性の低分化・未分化癌相当成分をもつ結節内結節型甲状腺濾胞状結節(NN with PDc)が存在する。我々は先行研究から、NN with PDcにおいて背景良性結節を前がん状態、内包する結節を早期低分化癌・未分化癌と捉えることができると仮説している。本研究ではDNA損傷応答分子53BP1発現解析やNGSを用いた網羅的遺伝子解析により、NN with PDcの分子病理学的意義を解明し、甲状腺でこれまで想定されていない前がん状態、早期低分化癌・未分化癌を設定する仮説の妥当性を検証する。