研究課題
若手研究
急性心筋梗塞の多くが動脈硬化巣(プラーク)の破裂に引き続いて生じる血栓形成により突然発症する。そのため、心筋梗塞発症リスクの高いプラーク(不安定プ ラーク)を破裂前に検出する技術開発が望まれている。申請者らは、急性心筋梗塞症例の冠動脈を病理学的に検討し、世界に先駆けて破裂プラークにビリル ビン沈着が観察されることを報告した。本研究では、剖検症例の冠動脈標本、モデル動物、培養細胞を用いて、冠動脈プ ラークの不安定化におけるビリルビン沈着の意義やその非侵襲的検出法を明らかにすることを目的とする。本研究の成果により、心筋梗塞発症リスクの高い不安定プ ラークの病態解明や画像診断への展開が期待される。