研究課題
若手研究
本申請課題ではAB2毒素であるCampylobacter属菌が産生する約80 kDaの細胞膨化致死毒素(CDT)を標的に、生菌がどのように分子量の大きな毒素を菌体外へと分泌しているのかを検証する。OMVによって分泌され宿主細胞に作用しているのか。さらに、毒素が梱包されている場合毒素を中和できるのか?CDTを構成するサブユニットCdtAとCdtCは宿主細胞表面上の受容体への結合を担っていると考えられているが、OMVにて輸送されている場合CDTの毒性の発現に必要なのか?についても検証を行う。本申請課題で明らかとすることは、CDTだけではなく他の細菌毒素および他菌種の病原性の解明にも寄与できる。