研究課題
若手研究
病原性大腸菌のうち腸管出血性大腸菌(EHEC)の感染成立や重症化には病原性遺伝子領域(LEE)の付着因子による宿主細胞への付着が関連している。申請者はLEEを保有しないEHECのうち重症例患者由来株の複数株、さらにEHEC以外の病原性大腸菌で過去に複数回食中毒起因菌として分離された大腸菌株についても細胞付着性を示すことを明らかにしたが付着因子の特定には至っていない。本研究では、これら病原性大腸菌の付着因子特定、および効率的な分離検出法の確立により、国内の病原性大腸菌のサーベランス強化に資する。さらに、細胞付着性により示される宿主細胞への傷害性等を評価することで病原性への寄与解明も試みる。