研究課題
若手研究
ヒトパラインフルエンザウイルス(HPIV)感染症は乳幼児に多くみられる呼吸器感染症であり、未だ有効なワクチンやウイルス特異的治療薬はない。治療薬開発やその後の薬剤耐性株のモニタリングにはin vitro評価系を用いたスクリーニングが不可欠であるが、培養細胞で分離継代後のHPIVが実際の市中流行株と同じ性質を保持しているかについて十分には検討されていない。本研究ではヒトプライマリ呼吸器上皮細胞の気液界面培養と通常の株化細胞を用いて、HPIV1、HPIV2、HPIV3、HPIV4の臨床分離株の継代により生じるゲノム変異の特徴とそのウイルス性状への影響を明らかにする。