研究課題
若手研究
加齢に伴うT 細胞の老化は、免疫系調節能(免疫レジリエンス)の低下を引き起こし、加齢 性疾患発症や発がんの増加、易感染性など、高齢者における疾患発症要因になると考えられている。そのため、T 細胞老化を抑制、または老化T 細胞を除去することで、免疫レジリエンスの低下を回避する手法の確立が精力的に進められてきた。一方で、申請者らを含むいくつかのグループは、老化したCD8 T 細胞が、高齢個体における生体防御を担っている可能性を見出している。本研究では、老化 CD8 T 細胞にはいくつかのサブセットが存在し、一部の老化T 細胞サブセットが高齢個体における免疫レジリエンス低下を補完しているという仮説について検討する。