研究課題
若手研究
悪性腫瘍は高齢者に好発する疾患であり、日本人の死因の第一位を占めている。一方で、大腸癌や乳癌などでは、年齢が若い方が腫瘍の進展が早く、予後が悪いことが報告されている。近年の腫瘍研究においては、腫瘍周囲の細胞が腫瘍の増大や転移に与える影響に注目が集まっているが、老化に伴ってそれらの細胞がどのように変化し、腫瘍の進展に影響を及ぼすのかということは十分に解明されていない。本研究では若齢および老齢マウスを用いた腫瘍移植実験により、老化が腫瘍の進展に及ぼす影響とその原因について解析する。これにより腫瘍の進展を制御する新たなメカニズムを解明するとともに、新たながん治療戦略の開発に繋げていくことを目指す。