がん組織内の老化血管内皮細胞によるがん悪性化機構の解明

• 研究課題/領域番号: 24K18500
• 研究種目: 若手研究
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 小区分50010:腫瘍生物学関連
• 研究機関: 公益財団法人がん研究会
• 研究代表者: 周 翔宇 公益財団法人がん研究会, がん研究所 細胞老化研究部, 博士研究員 (10879935)
• 研究期間 (年度): 2024-04-01 – 2027-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2024年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2026年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円); 2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
• キーワード: がん / 細胞老化 / 内皮細胞 / サテライトⅡDNA / SASP

研究開始時の研究の概要

細胞が種々のストレスにより細胞老化をおこすと、炎症性因子を盛んに分泌することでがんの悪性化に寄与する。我々は、老化した細胞に加え、乳がん組織中のがん細胞や周囲の線維芽細胞において、染色体上のサテライトⅡというDNA領域が脱凝縮することが分泌表現型に重要であることを示してきたが、近年、乳がん組織中の血管内皮細胞においてもサテライトⅡDNA領域が脱凝縮することを見出した。そこで本研究では、血管内皮細胞におけるサテライトⅡDNAの脱凝縮が分泌表現型やがんの悪性化に寄与するメカニズムを解明し、乳がん細胞・線維芽細胞・血管内皮細胞の3種類を同時に標的とした新たな乳がん治療戦略の開発へ繋げることを目指す。