研究課題
若手研究
乳がんは日本人女性において最も頻度の高いがんであり、社会的重要性の高い疾患であるが、その発がんメカニズムについては解明されていないことが多い。研究代表者はこれまで乳がんの約20%を占めるder(1;16)転座陽性乳がんの発がん初期からの進化の歴史を明らかにし、この過程で女性ホルモンが重要な役割を果たす可能性を見出した。本研究では、乳がんや良性の乳腺疾患と診断された女性におけるder(1;16)陽性非癌クローンの発生状況を調べ、発がんとの関連性や、年齢・女性ホルモンの増減を伴うライフイベントとの関連性について検証し、der(1;16)転座が生じた細胞における発がんメカニズムの解明を目指す。