研究課題
若手研究
胆道癌に対する既存の薬物療法は選択肢が少なく、有効性も十分なものとは言えない。また胆道癌は進展のメカニズムが不明な点も多く、その解明や新規治療法の開発が重要課題である。近年、ロイコトリエン(LT)が様々な癌の進行に関与している報告を多数認めている。胆道癌発症には慢性的な胆道炎症の関連が知られているが、抗炎症に着目した胆道癌治療の報告は乏しい。そこで、炎症に密接に関与すると考えられる胆汁や血清中のLTの作用を制御することが、胆道癌に対する新たな治療戦略として期待できると考えた。広く使用されている抗LT薬を、胆道癌治療薬として使用するという新たなアプローチで臨床応用につなげるたいと考える。