研究課題
若手研究
SWI/SNFクロマチン抑制遺伝子のサブユニットであるARID1A遺伝子はがんゲノムプロファイル検査に含まれ、その変異卵巣癌は抗酸化物質グルタチオン(GSH)の合成を制御するSLC7A11の発現が低下し、グルタチオン生成阻害剤にて癌細胞はアポトーシスに陥る事が証明された。膀胱癌ではARID1A遺伝子変異が高頻度であり、同様なメカニズムの関与が示唆される。本研究では、本邦における膀胱癌ARID1A遺伝子変異の頻度および予後との相関性を臨床病理検体で検証し、GSH生成阻害による効果とそのメカニズムを検証することを目的とする。本研究の成果はARID1A遺伝子変異膀胱癌の新たな治療法として期待される。