研究課題
若手研究
本研究は、実臨床にて早期膀胱癌術後患者に対する再発予防を目的とした光免疫療法の治験を開始するための橋渡し研究である。膀胱癌は正常尿路上皮と比較して上皮成長因子受容体(EGFR)が過剰発現するため有効な治療標的である。EGFRを強制発現した膀胱癌株を経尿道的に免疫不全マウスの膀胱内に注入し、マウス膀胱癌同所移植モデルを作成する。セツキシマブ(キメラ型抗ヒトEGFRモノクローナル抗体)と色素IR700(光感受性物質)を結合させた抗体-光感受性物質複合体を経尿道的に投与した後、近赤外光を照射する。腫瘍縮小効果をin vivo イメージングシステムで評価し、体重減少・血尿などの有害事象も評価する。