研究課題
若手研究
脳が想起した言葉の意味的情報を計測された脳活動から逆行的に推定することを「言語の意味的復号化」と呼ぶ。復号化モデルを通じて、言語の意味は複数の意味的属性とその重みづけの組み合わせによって規定されるという仮説を検証する。難治性てんかんに対する焦点検索のため頭蓋内電極を留置した患者に対して意味的処理に関わる言語課題を課し、課題中の頭蓋内脳波を測定する。得られた波形に対して時間周波数解析を行い、その結果から機械学習にて想起した単語を復号化する。復号化精度の向上をはかることで有用な意味的復号化モデルを構築するとともに、復号化に関わる脳活動を解析することで言語の意味的処理に関わる神経基盤を同定する。