研究課題
若手研究
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、上位と下位の運動神経が進行性に変性することにより数年で致死となる神経変性疾患で、現在も確立した治療法はない。申請者らは、多くの神経変性疾患において共通する病態メカニズムとして、コレステロール合成の主要制御因子であるSREBP-2の活性化障害を介したコレステロール合成低下が神経変性に関与すること、ケミカルシャペロンにより中枢神経系(CNS)内のコレステロール合成を促進し、マウス表現型を改善できることを見出した。本研究では、これまでの研究知見をより具体的な疾患克服法の開発に繋げるべく、SREBP-2の活性化障害とALS病態の関連について解明を目指す。