研究課題
若手研究
肥満心筋症はリスク因子がない肥満症患者に見られる心筋症の病態で、除外的に診断される。一方、中性脂肪蓄積心筋血管症(TGCV)は心筋細胞に中性脂肪が蓄積する新規疾患概念として知られる。肥満心筋症の一部はTGCVと病態が重複している可能性が指摘されている。本研究では、肥満心筋症と診断された患者についてTGCVの診断基準を考慮し、そのオーバーラップする病態を詳細に調査する。さらに、肥満心筋症患者の脂肪酸代謝関連の遺伝子変異を解析し、TGCVの治療として用いられる中鎖中性脂肪の摂取の効果を評価することで、肥満心筋症の診断と治療に新しいエビデンスを提供することを目指す。