研究課題
若手研究
血液凝固時間の延長は出血性素因や血栓性素因の存在を示唆するが、肝機能障害や抗凝固薬使用などでも延長するため確実な鑑別が必要である。また、救急外来など緊急時は迅速性も求められる。本研究では、凝固時間の測定時に得られる凝固反応曲線を解析する技術である凝固波形解析(CWA)に着目し、多数のCWAデータを機械学習させることで1回の測定で凝固時間延長原因を鑑別できる検査法の開発を目的とする。これにより、原因鑑別に複数の検査を要し時間と費用がかかる現状の課題の克服が期待され、出血リスクと血栓リスクの迅速な鑑別を目指す。