研究課題
若手研究
癌細胞は増殖や浸潤のエネルギー源に「脂質」を利用します。癌細胞の脂質は、患者予後の悪化や癌の悪性度の亢進と関連し、癌の活性化に重要な役割を果たします。また、癌周囲に存在する癌関連線維芽細胞(CAF)も癌の活性化を促進します。本研究では、肺腺癌および癌周囲に存在するCAFに着目し、脂質を含むCAFが肺腺癌細胞における脂質の生成や利用の亢進に関連するのか、そして、癌の増殖や浸潤に影響を及ぼし、肺腺癌患者の予後と関連するのかを解明します。本研究でCAFが肺腺癌の脂質代謝に及ぼす影響を明らかにすることで肺腺癌の新たな治療標的を見出し、臨床応用へと繋がることが期待できると考えます。