研究課題
若手研究
遺伝性プリオン病は、神経細胞に普遍的に発現するプリオンタンパク質(PrPC)の単一アミノ酸変異により発症する。遺伝性プリオン病は、PrPCの変異によりプリオンの蓄積部位、臨床経過、病態が大きく異なる事は、プリオン病の一つの謎である。更に、コドン178の変異(D178N)は、PrPCのコドン129の正常多型(129M,129V)との組み合わせで、fCJDとFFIに完全に分岐することが報告されている。本研究では、D178N-129MとD178-129V変異rPrPCの自発的アミロイド形成を試みる事で、試験管内で遺伝性プリオン病の発症を模倣する。