研究課題
若手研究
高照度光療法の作用機序には様々な仮説があるが、十分に解明されていない。申請者は高照度光療法が人間の海馬歯状回における神経新生と関係があると仮説を立て、4週間の高照度光が健常者や気分障害患者の左海馬歯状回体積を増加させることを明らかにした。しかし、高照度光照射によって、海馬歯状回の体積が増加する被験者がいる一方で、体積が変化しない被験者もいた。そのため本研究においては、「高照度光療法によって気分障害患者の海馬歯状回の体積変化が増加する患者としない患者との間に、海馬の神経新生や気分障害、光感受性に関わる遺伝子多型の違いがあるか」を脳画像解析と遺伝子解析によって明らかにする。