研究課題
若手研究
極めて高い線量率で放射線を照射することで、正常組織の障害のみが軽減するという、「超高線量率効果(=FLASH効果)」が注目を集めている。特に臨床的な優位性から、陽子線FLASH照射に対する期待が大きいが、陽子線FLASH効果の機序には未だ不明な点が多く、さらなる基礎研究が必要である。本研究の目的は、ショウジョウバエモデルを用いて陽子線FLASH効果の機序解明に迫ることである。本研究ではショウジョウバエの優れた特性を活かし、特に神経組織に対する障害の軽減効果に焦点を当てて実験を進める。このモデルの発展性を示すことで、陽子線FLASH照射の臨床応用に向けた基礎研究のさらなる進展に貢献したい。