研究課題
若手研究
新生児低酸素性虚血性脳症は、新生児医療が進歩した現在でも重篤な後遺症につながる疾患であるが、いまだに十分な有効性が示された治療法はない。この疾患では、脳内の免疫細胞であるミクログリアでLectin-like oxidizedlow-density lipoprotein receptor-1(LOX-1)の発現が上昇し、炎症性サイトカインなどの炎症性メディエーターを産生する。本研究では、細胞実験によりミクログリアでのLOX-1の活性化を抑制し、炎症性メディエーターの産生を阻害する化合物や抗体をスクリーニングし、新生児低酸素性虚血性脳症に対する新規治療法の開発の基盤を構築する。