研究課題
若手研究
早産児は脳白質損傷を高率に合併し、幼若オリゴデンドロサイトが低酸素虚血、炎症等により受傷することが要因とされているが、未解明な部分も多く有効な治療はない。近年、臍帯血および間葉系幹細胞(MSCs)の投与が抗炎症・抗酸化作用を介して脳白質保護に働き、特に胎児血・胎児付属物はMSCsを豊富に含み、オリゴデンドロサイトの増殖を促すことが報告されている。母体は妊娠後、各種妊娠関連ホルモン(hCG、プロゲステロン、エストロゲンなど)を分泌し、その血中濃度は妊娠期間中にダイナミックに変化する。それら妊娠関連ホルモンの変化と胎内幹細胞環境の形成、および胎児脳成熟の関係性は調査されていない。