研究課題
若手研究
小児に生じる免疫性疾患は、成人と異なり一過性の経過で治癒するものが多い。各種免疫性疾患に対する炎症性サイトカインの解析はこれまで多く行われ、一部特徴的なサイトカインパターンを呈する疾患も報告されているが、なぜこれらの炎症性サイトカインが上昇するかについては不明である。そこで本研究では、制御性T細胞や抑制性サイトカイン、ビタミンDなど、免疫を抑制・調整する抑制性免疫系に注目し、小児の免疫性疾患で解析を行う。本研究により、小児の免疫性疾患発症における抑制性免疫能の未熟性の関わりを明らかにし、将来的にこれらの疾患予防につながる基礎となるデータの導出を目指す。