研究課題
若手研究
NICU入院児は出生前後に栄養不良・低酸素・炎症などの悪環境にしばしば曝露される。早産低出生体重児は慢性疾患のハイリスクだが、環境適応に伴い生じるエピゲノム変化が一因と考えられており、同様の変化はNICU入院児全般に起きている可能性があるが、生後早期の環境曝露によるエピゲノム記憶に関しては殆ど検討されていない。本研究では、NICU入院児における胎児期および生後早期のエピゲノム変化・腸内細菌叢獲得・炎症による中長期的な遺伝子発現・表現型への影響(エピゲノム記憶)について、DNAメチル化解析などオミックス解析を用いて調べる。本研究により、長期的健康計画や周産期診療の向上に還元されると期待される。