研究課題
若手研究
骨肉腫の肺転移例は予後不良で、治療成績改善が急務である。我々は骨肉腫転移メカニズムの解明、さらに新規治療の開発を目的として、xenograftモデルおよび同一患者の原発巣と肺転移巣からRNAを抽出しトランスクリプトーム解析を行い、転移巣に高発現する共通遺伝子を抽出した。これらを候補遺伝子とし、肺転移抑制の治療標的となり得るか検討する。候補遺伝子を抑制した骨肉腫細胞株を作製し、in vitro,in vivoで解析し、最終的にヒト検体を用いたPDXマウスを作製し、肺転移抑制効果を検証し詳細なメカニズムも解明していく。将来的に骨肉腫の肺転移を抑制する創薬へと繋げ、生存率の改善に寄与したい。