研究課題
若手研究
食道アカラシアは原因不明の難治疾患であり、筋層間神経叢の障害をきたす。食道アカラシアの原因疾患として好酸球性食道炎が注目されているが、食道筋層の組織採取が困難であること、食道アカラシアの発症を模倣するマウスモデルが存在しないことなどのため病態の解明は進んでいない。申請者は独自の好酸球性食道炎マウスモデルにおいて、食道筋層間神経叢数が減少し、同部位に好酸球が浸潤することを確認した。本研究では本モデルを用いて好酸球性炎症が食道神経叢へ与える影響について検証する。それらのデータを基盤とし、食道アカラシアの臨床検体について評価し、病因に基づく食道アカラシアの早期診断/予防的治療の基盤確立を目指す。