研究課題
若手研究
我々は腹部超音波検査から得られた門脈血流、肝硬度、各血液検査値、血液粘度をもとに、門脈圧モデル作成の研究を行ってきた。慢性肝疾患患者の血液粘度の測定とそれに寄与する因子の抽出、血液粘度のモデル式の作成を行い、さらにCassonモデルを用いて門脈圧較差のモデル式を作成した。これらの研究結果を踏まえ、①本モデル式が実際に生体内での血流動態を反映しているかの検討とモデルの改良を進め、②日常臨床で門脈圧亢進症の早期拾い上げにつながるか、③門脈圧亢進症に対する薬物治療や栄養療法などの評価に対する門脈圧モデルの有効性の検討、④さらにはモデル式から得られた知見より、新規の治療法の開発を行う。