研究課題
若手研究
肝細胞癌にICIの有効性が示されたが、脂肪性肝炎関連肝がん(MASLD-HCC)への有効性は低く、原因究明と治療法の開発が課題である。申請者は、肝臓中の免疫細胞の活性や遊走制御が解決に繋がると仮説を立てた。そして、MASLD-HCC患者の血漿で高値を示したケモカインが認められたことから、モデルマウスへ阻害抗体を投与した結果、腫瘍形成数の減少を認めた。その際、CTLの疲弊分子の発現が低下し、抗腫瘍活性が亢進していた。そこで本研究では、MASLD-HCC発症に至るまでの肝臓へのCTLの遊走メカニズム、及び制御法を解明し、ICIと併用可能な新たな治療法の開発を研究目的とする。