研究課題
若手研究
早期慢性膵炎は予後不良な疾患である慢性膵炎の初期像と考えられている。しかし、現在でも非アルコール性早期慢性膵炎の病因や疫学、臨床像は明らかとなっていない。膵炎関連遺伝子異常が診断基準に含まれているものの、実臨床での詳細な検討は行われていない。本研究では非アルコール性早期慢性膵炎の症例を中心に膵炎関連遺伝子の解析を行う。対象者の血縁者にも同様の検討を行い、早期慢性膵炎に関与する膵炎関連遺伝子異常を特定し、遺伝子変異を有する症例の臨床的特徴を明らかにすることを目的とする。遺伝子変異を有する可能性の高い患者を効率よく拾い上げて診断する手法を確立できれば早期慢性膵炎、慢性膵炎の予後改善が期待できる。