研究課題
若手研究
動脈硬化の発症と進行は、炎症と深く関連している。一般的には、血管内皮の微細な傷害が炎症細胞の活性化と招集を引き起こし、これがさらに血管壁内での脂質の蓄積を促進することで動脈硬化が進行していくと考えられている。血管の炎症を早期に検出することは心筋梗塞や脳梗塞、大動脈解離といった予後不良な動脈硬化性疾患への介入に重要である。本研究では、ヒト血管検体を用いた動脈硬化における炎症制御機構の解明、および機械学習を応用して非侵襲的画像検査から血管炎症を早期に検出する新たな診断法の開発を目指す。