研究課題
若手研究
近年、動脈硬化症とミトコンドリア機能の関連が注目されるが、マクロファージ(MΦ)における両者の関連については不明である。申請者は、PPARγアゴニストがMΦの増殖抑制を介し抗動脈硬化作用を発揮することを報告した。一方PPARγアゴニストは、ミトコンドリア機能を改善し、動脈硬化惹起性MΦ(M1)から抗動脈硬化性MΦ(M2)への分極化を促進するが、この効果とMΦの増殖抑制との関連については不明である。本研究では、PPARγ活性化によるミトコンドリアバイオジェネシスを介したM2への分極化とMΦ増殖抑制効果との関連性を解明し、PPARγアゴニストで誘導されるMΦ増殖抑制効果の意義解明を目的とする。