研究課題
若手研究
びまんせい肺胞障害をもたらす薬剤は、致死率が50-60%と極めて高く発症を最小限に抑える必要がある。心室細動・心室性頻拍に使用されるアミオダロンは、重大な副作用としてアミオダロン誘発性肺障害(AIPT)が報告されている。AIPTの発症に関わる複数の機序のうち、肺胞上皮細胞におけるOATP2B1によりアミオダロンの肺への取り込みが促進されており、OATP2B1の基質および阻害剤は取り込みを阻害することが報告されている。本研究ではリアルワールドデータをもとに併用することでAIPT発症リスクを低下させるOATP2B1の基質および阻害剤を探索し、基礎的研究を用いて機序を検証することを目的とする。