研究課題
若手研究
肺動脈性肺高血圧症(PAH)は進行性の右心不全の原因となる難治性疾患である。PAHの病態の一つである肺動脈平滑筋細胞(PASMC)の異常増殖に対して、炎症が重要な役割を果たしていることが知られている。申請者はデクスメデトミジンがα2アドレナリン受容体を介して抗炎症作用を示すことでPASMC増殖を抑制してPAHを改善することを報告している。本研究ではα2アドレナリン受容体がGタンパク質共役型受容体(GPCR)であることに着目し、GPCRに結合する細胞内タンパク質であるβアレスチンがシグナル伝達に及ぼす影響を調べる。PASMC異常増殖機序を明らかにすることで、新規治療薬の開発に繋げていく。