研究課題
若手研究
近年、「睡眠の質」の低下がもたらす健康影響が増々注目され、罹患率の増加が懸念されている拡張機能のみが低下した心不全(HFpEF)の発症にも「睡眠の質」が強く関連することを見出した。この関係には「睡眠の質」の低下がもたらすエネルギー代謝異常が基盤となることが想定されるが、未だそのメカニズムは明らかではない。本研究では、「睡眠の質」が低下する独自のマウスモデルを用いて、「睡眠の質」の低下がもたらすエネルギー代謝異常と心拡張機能低下との関係を基礎的に検討する。本研究によって、心不全発症機序における「睡眠の質」の影響を明らかにし、「睡眠」という側面から心不全発症抑制への新たなアプローチを提案できる。