研究課題
若手研究
拡張型心筋症は、心臓移植の主要な原疾患であるが、ドナー不足により患者は長期待機を余儀なくされ、その間に高侵襲の補助人工心臓デバイスの装着が必要となる。本疾患の一因として、核膜関連遺伝子ラミンやTMEM43などの変異により引き起こされる「核膜病」が知られているが、その詳細な病態メカニズムは未だに不明である。本研究では、独自に開発した高純度の核膜精製技術と疾患モデル動物、及び日本最大級の心筋症バリアントデータベースを活用し、核膜病の原因となる蛋白の機能とその病態を解析し、核膜病の診断、治療法の最適化、そして新たな治療標的の開発を進める。