研究課題
若手研究
慢性炎症(自然炎症)は血液透析(HD)患者では生命予後や心血管疾患発症に重要な役割を果たしている。炎症メディエーターcalprotectin(CPT)は自然炎症に重要な役割を果たすことが報告されており、HD患者の心血管合併症を含む病態に関与しうるという仮説のもと血清CPTの意義について検討、血清CPT高値が高リン血症群における予後予測因子となる可能性を報告した。このことから、血液透析を含む慢性腎臓病患者の生命予後に重要な心血管合併症の病態にCPTが果たす役割を解明するために、慢性腎臓病患者でCPTがどのような役割を果たすのかを検討し、高リンと高CPTとの関連性を含めた病態的意義を明らかにする。