研究課題
若手研究
左室駆出率の保たれた心不全(HFpEF)は増加の一途をたどり、診断・治療法の確立が喫緊の課題である。狭義のHFpEFは、左室拡張障害を伴うとされてきた。左室拡張障害を示すHFpEFの発症に、心筋微小循環障害が関与するとの報告があり、その病態が注目されている。しかし、心筋微小循環障害の評価には、心臓カテーテルを用いた侵襲的な手法を用いる必要がある。また、この手法で得られた指標の、HFpEFにおける有用性は明らかでない。これらのことを踏まえ、私たちは、HFpEFにおける、心臓カテーテル検査を用いた微小循環障害の評価の有用性を検証する。その上で、心不全における心筋微小循環障害を検出する非侵襲的手法を開発する。