研究課題
若手研究
閉塞性肥大型心筋症(HOCM)に対する4D Flow MRIを用いた乱流運動エネルギー(TKE)評価の基礎-臨床検討を行う。同疾病では左室流出路狭窄が予後と相関するが、現行のエコーでの圧較差定量精度は不十分である。申請者はTKE定量を用いた初期臨床検討を行い、HOCMにおける圧較差推定の有用性を示した。しかし定量精度や既存指標との関連についての検討が不十分で、臨床導入への説得力に欠ける。本研究で乱流場における定量精度や既存の乱流指標・臨床指標との関連を解明し、TKEの臨床的意義を明らかにしたい。本指標の臨床導入が可能となれば、HOCM診療の精度向上・侵襲的検査の代替などが期待出来る。