研究課題
若手研究
肺非結核性抗酸菌(NTM)症は、抗菌薬の多剤併用を年単位で行っても治療が困難な、新たな治療法の確立が急務とされる難治性呼吸器感染症である。肺NTM症の患者では気道上皮バリア機能の低下が指摘されている。本申請研究は、上皮細胞を含む血管内皮や肺胞マクロファージ等の細胞種を共培養して、生体肺の環境をin vitroで再現した「肺NTM症Lung-on-a-chipモデル」を構築し、本症における気道上皮バリア機構の障害機序に焦点をあて、疾患難治性の解明とより有効な治療法の発見を目指すものである。